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リターナブルびん市場解説

1.8L壜利用及び回収に関する調査(平成29年度実績)集計結果概要

実施:1.8L壜再利用事業者協議会

対象期間:平成29年度(平成29年4月〜平成30年3月)


この調査は、容器包装リサイクル法第18条に基づく自主回収認定容器である1.8L壜について、自主回収の状況(利用量ならびに回収量)を調査集計し、所管省庁へ報告したものです。

1.8L壜の回収率(平成29年度実績)

平成29年度の 1.8L壜利用量は130,501千本(123,976t)、回収量は95,472千本(90,698t)、回収率は73.2%でした。
この数値は自主回収認定の基準となる回収率を大きく下回っており、自主回収認定の継続、ならびに1.8L壜の再使用(リユース)システムの維持そのものが危ぶまれる状況となっています。
※自主回収認定の基準となる回収率は「おおむね90%」と定められており(容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律施行規則 第20条)、「現状の回収率が80%以上であり、その回収の方法から判断して、おおむね90%の回収率を達成するために適切なものであると認められる場合」も認定することとされています(平成10年3月 旧通商産業省通知 自主回収の認定の留意事項)。
本数(千本) 重量(トン)
出荷数量 @ 130,501  123,976 
回収びん総量 A 95,472  90,698 
回収率 A/@ 73.2%

1.8L壜の出荷状況と回収率の推移(平成10〜29年度実績)

1.8L壜の出荷数量(利用量)は、平成10年からの20年間で4分の1以下に減少しており、回収率も約18ポイント減少しています。
1.8L壜の出荷状況と回収率の推移グラフ
(単位:千本)
年度 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19
日本酒 307,837 278,949 244,124 220,911 195,130 176,932 152,690 148,259 136,375 129,942
焼酎(連続式) 20,562 15,277 18,105 10,585 8,637 8,601 6,454 5,099 5,423 4,389
焼酎(単式) 72,539 65,508 59,324 60,632 65,764 72,741 76,642 86,978 70,840 83,118
その他酒類 22,789 21,657 19,873 16,578 14,373 12,832 10,640 10,261 12,381 10,601
醤 油 75,622 68,014 62,193 58,345 49,918 47,994 43,983 38,697 32,794 30,171
食用酢 16,554 14,496 13,574 12,208 11,899 9,884 8,882 8,112 6,658 5,989
その他 10,054 8,243 6,878 6,482 6,556 5,534 4,098 4,366 3,463 2,980
出荷数量 計 525,957 472,144 424,071 385,741 352,277 334,518 303,389 301,772 267,934 267,190
報告回収率 91.3% 90.3% 87.7% 89.3% 87.6% 87.0% 85.4% 86.0% 86.6% 85.8%
年度 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29
日本酒 114,881 101,172 100,456 82,943 79,946 82,905 75,673 80,409 72,762 74,093
焼酎(連続式) 4,854 3,364 5,455 2,669 2,620 2,068 2,190 2,588 1,904 1,936
焼酎(単式) 65,959 62,388 45,866 51,708 57,380 48,976 43,210 41,277 41,145 34,759
その他酒類 9,511 8,105 7,816 6,134 6,011 6,212 5,763 5,148 5,502 7,557
醤 油 29,613 27,090 24,146 19,904 15,142 14,798 12,885 11,145 9,232 9,068
食用酢 5,193 4,471 3,790 3,457 2,714 2,832 2,432 2,419 2,075 1,869
その他 2,789 1,181 1,533 999 691 767 637 1,121 1,176 1,219
出荷数量 計 232,800 207,772 189,062 167,814 164,505 158,558 142,789 144,107 133,797 130,501
報告回収率 88.2% 85.6% 85.6% 83.4% 81.3% 78.8% 81.2% 79.9% 74.5% 73.2%

1.8L壜 出荷本数におけるP箱使用率の推移(平成23〜29年度実績)

1.8L壜の出荷本数におけるP箱出荷率は微減傾向にあり、平成29年度には初めて70%をきりました。
1.8L壜をはじめとするリターナブルびんの流通には、びんを傷付けずに運搬・保管するためのP箱が必要不可欠です。しかし、P箱以外(段ボール箱)での出荷や、流通過程におけるP箱の散逸・滞留などが要因となって、慢性的にP箱が不足する状況となっています。
空きびんの回収時にP箱が不足すると、まだ再使用できるリターナブルびんもバラびんとしてカレット化(砕いてリサイクル)されてしまい、回収量の減少(回収率の低下)に繋がります。
1.8L壜 出荷本数におけるP箱使用率の推移グラフ
(単位:千本)
年度 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29
出荷本数 @ 167,814 164,505 158,558 142,789 144,107 133,797 130,501
 P箱での出荷本数 A 123,008 118,488 112,899 101,912 102,698 94,225 88,105
 P箱以外での出荷本数 44,003 46,017 45,659 40,877 41,408 39,571 42,396
P箱出荷率 A/@ 73.3% 72.0% 71.2% 71.4% 71.3% 70.4% 67.5%
報告回収率 83.4% 81.3% 78.8% 81.2% 79.9% 74.5% 73.2%

1.8L壜流通説明図

1.8L壜 購入・回収本数における新壜構成比の推移(平成22〜29年度実績)

回収壜の購入・回収本数が年々減少しているのに対し、新壜購入本数はほぼ横ばいで推移しているため、購入・回収総本数における新壜の構成比率は増加傾向にあります。また、回収率と新壜構成比には負の相関関係がみとめられます。
新びんの使用率が増加すると、回収びんの需要減による滞留が発生し、びん商の在庫能力を超えたバラびんはカレット化されてしまいます。一方で、P箱不足などにより回収びんの流通量が減少したために、安定した供給が得られず、メーカーが新びん出荷に切り替えるケースもあります。 1.8L壜 購入・回収本数における新壜構成比の推移グラフ
(単位:千本)
年度 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29
購入・回収総本数
@(=A+B)
232,800 207,772 188,013 166,083 175,753 154,828 147,712 145,366 136,104 132,073
新壜購入本数 A 56,745 55,387 50,903 47,613 50,605 52,104 45,921 48,261 47,722 48,130
回収壜総本数 B 174,214 151,548 137,110 118,469 125,148 102,724 101,791 97,105 88,382 83,943
新壜構成比 A/@ 24.4% 26.7% 27.1% 28.7% 28.8% 33.7% 31.1% 33.2% 35.1% 36.4%
報告回収率 88.2% 85.6% 85.6% 83.4% 81.3% 78.8% 81.2% 79.9% 74.5% 73.2%